サクランボ

我が家の敷地に1本のサクランボの木があり毎年サクランボが実る。
道路沿いにある木なので通行人がとって食べることもできる。
我が家の住人はサクランボには見向きもしない。


今日、見知らぬ通行中の老人に声をかけられた。
「先日、ここを通ってたらサクランボがなってたので採って食べました。
それからまた、ここを通ることがあったのでまた食べようと思ったら
全くありませんでした。鳥が食べたんでしょうね。」
その老人には閉口したがつかさず
「鳥は美味しくなるまで食べません。
でも美味しい時期になったら一気に食べます。」
と答えました。


人は食べたい時に食べようとする。
でも鳥や自然界の動物は「旬」(一番熟したおいしい時期)を知っている。
それまで待つことを知っているようだ。


人は時期を知らず、待つことも忘れているのかなと思った。
せっかちにならず時期を見つめ、待つことの大事さ。
見知らぬ通行中の老人に教えられました。
陽転、陽転。